先進地視察「大阪あそ歩」レポート   H26.5.12

 「まち歩き」を通してコミュニティの活性化や地域資源の活用方法を勉強するために、福井県市町振興課
が企画された先進地視察に行って参りました。
 福井県内各市町のまち歩きプロジェクトや地域づくりの担当者に交じって3人の女将の参加です。

 視察する「大阪あそ歩」は一般社団法人大阪あそ歩委員会のチーフプロデューサー 茶谷幸治が中心と
なって取り組んでいるコミュニティ・ツーリズムです。
 大阪の魅力をまち歩きをしながら市民の手で発信していくのがねらいということで、その手法を直接伺う
ことができました。

 5月12日(月)早朝坂井市から順に大阪に向かいながら各地区から乗車。
 総勢37名で大阪四天王寺に向かいました。

 まず午前中は「夕陽燦燦の坂のまちを歩く~西方浄土の聖地・夕陽丘へ~」のコースです。
 2班に分かれてガイド松村さん、山田さんに案内していただきました。

       

 大阪で最も古くから開けたところで、様々な歴史の舞台となった場所を訪れました。
 5つの坂を上り下りしながら、聖徳太子が開いたとされる愛染堂(多宝塔は豊臣秀吉が再建)
 通称タイガース神社の大江神社
 京都の清水寺を歓請した清水寺(清水の舞台からは大阪市街が一望)
 大坂夏の陣で討ち死した真田幸村の戦没地 安居神社
 宗派を問わず納骨できる一心寺から天王寺動物園を抜けて日本一の高層ビルあべのハルカスに
向かって歩きました。 
       

 天王寺駅周辺で各自昼食をとったあとに、阿倍野区民センターで茶谷氏に「大阪あそ歩」の概要を
伺いました。

 「大阪あそ歩」は市民レベルの「まち」観光の推進で、その「まち」で生まれたか、育ったか、結婚した
者が案内し「この町はどんな町かをとことん語る」こと。
 発足当初2名で2コースで始まったものが、6年目を迎えた今年はガイド・サポーターは200名(20~
80代)、コースは150を数えるそうです。
 ガイドはやりたい人がガイドプランを作成し、茶谷氏が審査。
 コースの参加費は一人1500円としてうちガイド収入は1000円、500円は運営費として事務局に
納入するシステムとなっています。(保険は30円)
 事務局は完全無人化。
 コースは春、秋年2回、ホームページとパンフレットで告知。
 予約はホームページとスカイプの自動受付電話のみで、まさにケチケチ運営。
 一般社団法人化したのは納税額が一番安かったから(府に2万円 市に6万円)

 参加者は75%が大阪府民、男女比は45:55、平日は女性や高齢者、50代60代が中心で、土日
は若い人が多いとのお話でした。
 
       

 そのあとは「呉の国から来た織女たち~住吉街道の宿場町・長町(日本橋)を行く」のコースを散策
しました。
 あいにくの雨模様です。
 浪速警察署前にてガイドさんサポーターさんと合流。

 まず通天閣の下まで移動、でんでんタウンアーケードを歩きながらオーディオ専門店や部品屋を覗き、
一筋入って軍艦アパート跡や秩父宮ご来臨記念碑を見学。
 五階百貨店界隈やオタロードを歩き、メイド喫茶で一服。
 3Dプリンターのデモンストレーションを間近に見て日本橋のモノづくりに感嘆しました。
 江戸時代には宿場町、昭和初期から高度成長期にかけて一大電気街を築き、現在はポップカル
チャーの街に変貌。
 まち歩きをしながらそのごちゃまぜ感を楽しみました。

 
     

 茶谷氏の言葉を借りるとすれば・・

 名所旧跡・温泉宴会・観光バスの観光のみにこだわっていては、地域観光が発展しないばかりか、
地域文化の形成や生活の充実が期待できなくなる。
 地域が持っている深い文化価値を生かして分厚い市民文化のまちにしていくために、コミュニティ・
ツーリズムの推進が必要。

 ガイドさん自身が生活している地元について調べて「まちのええとこ」を掘り起こし、コースの企画から
案内マップづくりまで行って、集まる人に話したりする中で出会いを楽しんでいる。
 お世辞にも説明は上手くなく、わからんかったらマップ読んで・・というスタンス。
 自分が楽しかったらそんでええねん・・と言い切る豪快さ・・。
 羨ましい限りです。
 福井の人たちはまじめすぎるのかもしれないし、自分の住んでいる街に自信が持ててないのかも
しれません。

 大阪あそ歩ではスマートフォン向けアプリも開発され、ツアーで使われるマップを50種類掲載して
400円 で販売してるようです。

 進化し続ける「大阪あそ歩」
 さて福井スタイル、あわらスタイルが考えられるでしょうか?
 頑張ってみます。