女将の会研修旅行 北陸新幹線で長野へ   H27年9月8日~9日


 今年は、待ちに待った北陸新幹線が3月14日に金沢駅開業を果たしました。
 北陸DCプレイベントなどで十分にPR活動をしたつもりでしたがはたしてあわら温泉にお客様は来て
くださるのだろうか・・。

 最初の頃こそ疑心暗鬼になっていましたが、ゴールデンウィークにはあわら温泉への観光客増加も顕著
になり、お宿帳には関東圏のお名前が確かに増加していました。

 あわら温泉へ来られたお客様から北陸新幹線の話を伺えば伺うほど「北陸新幹線に乗りたい!」という
気持ちがふつふつと湧き起りました。

 夏休みにたくさんのおもてなしをしたあとの9月8日~9日に女将の会研修旅行に出かけました。
 目的地は長野県別所温泉「花屋」と軽井沢散策です。
 参加は11名。
 芦原温泉駅からしらさぎにて金沢駅に向かい、そこから北陸新幹線に乗車しました。
 
       

 北陸新幹線は念願のグランクラスに乗車。
 美しい蒔絵が施され、そこは素晴らしい空間でした。
 座席は電動リクライニングで、形がシェル型シートというらしく後ろを気にせず快適に過ごせます。
 アテンダントの接客も完璧な優しさ・・。
 簡単な軽食は和・洋でセレクトでき、それぞれ北陸の詰め合わせのような豪華さでした。
 飲み物もフリードリンク。

 
   
 
 地酒やワインなどもいただき、ここに私たちのお酒「女将」が出せたらいいね・・などと話したり、貸切では
ないので「お静かに・・」などと注意されたり・・。
 思えば、本当に素敵な旅の始まりでした。 

 お昼頃長野駅に到着。
 長野新幹線として先行、終着駅として整備された貫禄のある駅舎はとても趣がありました。

       
 
 近くのバス停から善光寺へ。
 御開帳も済んで落ち着いた様子で、参拝のあとは「山城屋」さんで信州そばをいただいたり、各々仲見世で
お買い物をしたりしました。

 その後、しなの鉄道、上田電鉄別所線を乗り継いでようやく別所温泉へ・・。(遠かった。。)

 
       

 別所温泉は大きな旅館も少なく、町自体に温泉が溶け込んでいて外湯めぐりも楽しめました。

 宿泊した「花屋」さんは大正6年創業。
 広大な敷地に木造建築が点在し、各棟が渡り廊下で結ばれて、ほぼ全館が登録有形文化財というお宿
でした。
 内湯も大正浪漫。「思わずテルマエロマエや~」と・・。露天風呂も大満足。
 古いものを古く見せない設えに感動すら覚えました。

 役者ぞろいの宴会は盛り上がり、お料理もとても美味しかったです。

 夜10時頃には火の用心のためか「カンカン・・」と拍子木の音。

 本当に静かな「大人のためのお宿」で、翌日は従業員全員?と思われるお見送りで宿をあとにしました。

       

 あいにくの雨です・・。
 折しも台風18号が 10時ころに愛知県に上陸。ますます雨は激しくなります。

 楽しみにしていた旧軽井沢銀座通りの散策はあきらめました。
 それでも、石の教会 内村鑑三記念堂と旧三笠ホテルだけは見学して、軽井沢駅のアウトレットモールに
逃げ込みました。
 数メートル先も見えないほどの霧に見舞われ、4時過ぎの北陸新幹線に乗って帰福しました。

 金沢あたりまで来ると晴れ間も見え始めました。
 この台風・・翌日にかけて関東地方に大きな被害をもたらし、鬼怒川は決壊、鬼怒川温泉でも露天風呂が
倒壊する被害がでました。

 このような被害がでていたことも知らず申し訳ない思いですが、この旅行でまた1年頑張れると鋭気を
養って参りました。
 この研修で習得できましたこと、また今後のおもてなしに活かしていきたいと思います。