女将の会研修旅行 沖縄  H29.9.4~6

 昨年の研修旅行が終わった後、来年は2泊3日で沖縄行きたいね~とすぐに話していました。
 各旅館の事情もありながら、全員が揃って2泊も行けるのか?
 早々に日程を決めて、この日を待っての出発でした。

 小松-羽田-沖縄便で時間を有効活用。
 早朝、小松空港を10人で飛び立ちました。
 前日までに3日分の段取りを済ませ、それでも早朝にアクシデントあり、旅行はダメかとも思われた
女将もいて・・。
 羽田空港で一人離れて心を落ち着けている姿を見て、「女将」という仕事の重さを思ったのは私だけ
ではなかったはずです。
   
       
  
 定刻14時には那覇空港に到着。
 「暑っ~~~」まだ暑かったです・・沖縄。。
 那覇バスのお迎えで観光へ・・。意外とガイドさん年配かなぁ。。
 自称300歳の上江津秀子さん。
 そりゃ・・ほとんどアラフィフの女将10人の担当なんて若いバスガイドさんはみんな逃げたんでしょうね・・。
 旅行の間は「気を遣う」ということを忘れたい女将たちは・・割とわがまま・・。
 ですがこの上江津さん・・ちょうどいい距離感と絶妙な話術でどんどん私たちを引き込んでいきます。

 バスは首里城へ向かいます。
 琉球王国の歴史や成り立ちをバスの中で聞いてから、世界遺産 園比屋武御嶽石門の説明、守礼の門
(2千円札)まで案内されてその後は各自で正殿等を見学しました。
 14世紀末から独自に創建され、何度も消失して再建された城(グスク)は雄大なものでした。
 ・・で女将たちは・・玉の汗をかきながら・・長い坂道を寡黙に・・ただ歩きました。
 しかし門外出て、城下や遠くに海やすばらしい景色が見えたときには暑さも吹き飛んだような気がしました。

 その後、首里琉染工房に立ち寄ってからホテルJALシティホテル那覇に到着しました。
 
       

 夕食はステーキハウス「サムズアンカーイン」
 テンション↑でパフォーマンスを堪能。
 肉に食らいつきました。
 いつもは食べられないガーリックライスもペロリ。
 お腹いっぱいの後は国際通りの市場やお土産屋に繰り出します。
 琉球の栄養ドリンク「ハブアタック」を飲み干し、夜を楽しみました。
   
       

 翌日はまず泡盛酒蔵「神村酒蔵」に向かいます。

 道中、再びバスガイド上江津さんの説明を聞きながら・・
 ここでも彼女は「お疲れでしょうから私の話は子守唄代わりに聞いててくださいね」と・・。
 その話は高速道路に入ってから始まったのですが、沖縄県の米国との共存というべき基地の話でした。
 普天間 嘉手納 キャンプハンセン キャンプシュワブという次々と金網の向こうに広がる基地群。
 辺野古反対のテントの様子をバス内から見るにつけ簡単に解決できない大きな問題であると再認識
しました。

 やがて神村酒造へ到着。
 私たちは「利き酒師」なのでここは勉強のつもりでじっくり見学。
 説明を受けた後、蔵の中に案内されます。
 こちらではガラス越しではないので、もろみの香りや工場内の様子を直接見ることができます。
 地下蔵には記念にキープされた「マイ泡盛」が棚一杯に並んでいます。
 様々な質問をして納得、利き泡盛も体験し、身体によいとされるもろみ酢を買い込んで出発です。

   
       

 昼食は名護市の築100年の古民家「大家」(うふやー)
 歴史の流れを感じる大きな梁を使った屋内で沖縄そばや沖縄風炊き込みご飯をいただき、食後には
広大な庭園を散策しました。
 沖縄では9月4日と5日がお盆にあたり、ここでもエイサーが披露されてました。
 エイサーは盆踊りだと思えばよいらしく、沖縄の宗教観やお墓事情も併せて説明されると、改めて沖縄は
個別の文化や伝統に守られてきたのだと感じました。

   
       

 次に目指すは「沖縄美ら海水族館」
 昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地に建設された広大な水族館です。
 名前のとおり目の前に清らかな海「美ら海」が望めます。
 ジンベイザメに癒されたり、イルカショーに和んだり・・。

 ホテルに帰着して、今日の夕食は民謡居酒屋「波照間」へ
   
       

 夕食を済ませると・・
 何人かの女将が「おばぁに会いに行こう」と言い出します。
 そこは「仲田幸子芸能館 松山館」というところで、沖縄演芸の神様みたいな人だと・・。
 ここはどっぷり沖縄に浸ろうということで繰り出しました。
 団体が私たちだけということで・・
 御年85歳のおばぁや孫のまさえさん、孫の婿のこうちゃんたちと歌ったり勝手に踊ったり・・。
 最高の夜を楽しみました。
 お土産にキーホルダーをいただき、いい記念になりました。
   
 最終日は、さぁ~っと「沖縄ワールド」を見学。

 ですが、30万年の月日が作り出した鍾乳洞
「玉泉洞」だけはしっかり見てきましたよ。
   
 そこから糸満市の「ひめゆり平和祈念資料館」に向かいました。
 道すがら再びバスガイド上江津さんの説明。
 ひめゆりを見学するにあたって、沖縄地上戦の悲惨な状況やなぜ多くのひめゆり学徒隊が死ななければ
ならなかったのかを聞いたうえで入館。
 館内の展示物を読み、語り部の映像に耳を傾け、第4展示室の鎮魂の空間で静かに証言本をめくります。
 たくさんの人が本をめくるその音が祈りへとつながっていくように感じました。
 本当にここへ来てよかった。

 さて飛行機の時間も迫ってます。
 でも家族のお土産だけは譲れない。
 アウトレットモール「あしびなー」で各自お買いもの。
 お昼に那覇空港に到着し、沖縄を後にしました。

 今回の研修旅行。
 何度か沖縄を訪れていてもリゾート気分ばかりでこのような旅は初めてでした。
 これも那覇バスのバスガイド上江津さんのガイドのおかげだと思います。
 楽しく有意義な時間を過ごせました。

 なかなか褒め言葉が出てこず、「足がきれいですね」と言えば「足も!きれいと言ってくれ」と訂正され
大爆笑。
 忘れることのできないガイドさんと巡り合えることができました。

 幹事の美松 恵美子女将~本当にお世話になりました。
 テキパキと時間通りに裁いてくれて感謝です。
 3日間たくさん笑ってたくさん食べてたくさんお金も使いました。
 送り出してくれた家族や従業員にも感謝を忘れてはいけませんね~

 清風荘女将の言葉を借りれば・・

 沖縄がいまだにアメリカ基地としてあることの異質な雰囲気は、日本人として無頓着だったなぁと
ちょっと考えさせられました。
 ただ馬鹿笑いしてただけでなく、沖縄の歴史、戦争の悲惨さもまた改めて勉強できました。
 有意義な研修旅行になりました。
 また明日から頑張ります。

 ナンクルナイサ~
 またあわら温泉の女将は頑張るさ~団結!笑

 バスガイド上江津さんと幸子おばぁに「女将」の酒送ったよ~飲んでね~