完熟梅の実収穫と梅干し用塩漬け体験    H24.7.4


 以前に「福井梅」について勉強したことがあります。
 江戸時代天保年間、現若狭町西田地区の梅の木「平太夫梅」と「助太夫梅」が始まりで、
品種改良から現在の「紅映(べにさし)」と「剣先(けんさき)」が生まれたとなっていました。

 イメージとして「福井梅」は若狭地方が盛ん・・だと思っていました。
 しかし、芦原温泉近くの坂井北部丘陵地には6ヘクタールにも及ぶ圃場に梅が栽培されて
います。
 品種は「紅映」と「新平太夫」で、栽培者数は25名、出荷量は約30トンにもなるそうです。

 平成24年7月4日(水)坂井農林総合事務所様とJA花咲ふくい梅部会のお誘いで6名の
女将が完熟梅の収穫と梅干しにするための塩漬けを体験させていただきました。

梅の圃場へ・・グランド女将と八木会長 開花亭女将と坂井農林総合事務所北倉部長 美松女将とべにや女将 白和荘女将

 11時から、あわら市柿原の松島清さんの圃場であわらの梅についてご説明をいただき、
収穫体験を行いました。
 20数年前に植栽された梅の木には、もう終盤だというのにたわわに梅の実が実っています。
 通常、梅干し用の梅はまだ青いうちに収穫しますが、私たちは完熟した梅「新平太夫」を
もぎ取ります。
 完熟梅を使用しての梅干し作りは産地だからこそできることで、梅干しはとても柔らかく
美味しくできあがるそうです。
 梅の実は黄色く、ほんのり赤い紅を挿し、甘い香りがします。
 かじってみるとまるで杏のようです。
 私たちは一つ一つ丁寧に可愛いバケツに入れていきました。

新平太夫の梅の実を見上げると木漏れ日が・・ 収穫! 女将6人で! 説明を聞いて塩漬け開始!

 その後、山十楽のJA花咲ふくい金津選果場に移動し、塩漬けを体験させていただきました。
 容器その他はアルコールで念入りに消毒します。
 洗った梅は丁寧に水分を取り、ヘタを取ってつけ込みます。
 梅、塩、また梅を交互に入れる作業を繰り返します。
 保存性を良くするために、18%の塩を入れました。添加物は一切使用しません。
 このあと、落としぶたと重石をして梅酢が上がるのを待ち、17日に赤シソ漬けに伺うことを
お約束して終了しました。

消毒は丁寧に!レシピに忠実に・・ 梅の実と塩を交互に・・ ご指導いただいた坂井農林総合事務所の方々 終了時いただいたスイカ!美味しい〜

 福井県の梅は2010年で全国4位の産地であると伺っています。
 芦原温泉は本当に恵まれた食材の宝庫に位置していることを感謝しなくていけません。。
 昨年も大根のはさがけ、たくあん漬け、越のルビーなどいろいろな取り組みに参加させていた
だきました。
 これらの生産者さんの気持ちをくみ取り、地産地消、芦原温泉にこられるお客様においしく
提供していくのが私たちの役割であると思います。

 この梅干しは必ずお客様に召し上がっていただけるようにしたいと思います。
 大勢のメディアの方々にお集まりいただいたのが私たちへの期待だと思うのです。
 坂井農林総合事務所の皆様、JA花咲ふくい梅部会の皆様、松島様本当にお世話になり
ました。

 今後、北部丘陵地は梅の産地で、そこで作られる完熟梅の梅干しを多くの方に知っていただ
けるようPRして参りたいと思います。
 いただいた梅・・ありがとうございました。私は梅酒にしました。
 シソ漬けまたよろしくお願いします。ありがとうございました。