北陸ディストネーションキャンペーン全国宣伝販売促進会議   R5.11.8

 2024年北陸ディストネーションキャンペーン(DC)に向けて、全国宣伝販売促進会議が福井県産業会館で行われました。
 北陸3県の観光素材を売り込むため、全国の旅行会社担当者約760名余りの方にお集りいただき、「北陸の美」と称し
「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」の5つの美をテーマに各県各市が趣向を凝らしてプレゼンを展開しました。

 昼過ぎにあわら温泉出発。先発、鏡割り担当のまつや千千、灰屋若女将が早々にお出迎えしてます。
 シャトルバスが次々到着、1号館展示場にて行われる全体会議に向かいます。
 1号館の半分は観光・PRコーナー。各県各市のブースは多くの人でにぎわっています。
 私たちの控室は道をはさんだ生活学習館・・遠いなぁ
 でもとにかく落ち着いて、最後の仕上げをしなくては・・。
 
                   

 思い起こせば、女将の会に
 「福井県がこの会議のために予定を開けておいてくださいと言っています。プレゼンでぜひパフォーマンスを・・」
とあわら市から言われたのがちょうど1年前。
 確定したのが今年1月中旬。まだまだふんわり・・
 実際レセプション担当のFBCさんから連絡をもらったのが9月下旬となりました。

 やはり忘れられないのが10年前の北陸新幹線金沢開業時の富山でのプレDC。
 あの時の白浪五人衆の拍手喝采は忘れることができず、いろいろな方の「ぜひもう一度!」のリクエストにお応えする形で、
敦賀開業バージョンを披露することに決定。
 べにや智代女将がプロデューサーに徹し、指導の日本舞踊坂東流名取の川崎先生のアドバイスをいただきながら台本を
練り直しました。
 「今回は未来へ繋ぐ意味も込めて青年部も一緒に」と智代女将。できるのか?
 あわら温泉開湯140周年期間中で、女将も青年部も本当に出番が多く、旅館の仕事と両立しながら空いた時間でお稽古
です。
 あとは動画を撮影して共有。自分のセリフや所作を叩き込みます。
 持ち時間を4分に短縮されて、早送りのような練習。
 蜷川幸雄か?野田秀樹か?と思うくらいの厳しい演出・・智代ちゃん・・凄すぎる。
 さらに川崎先生を唸らせる逸材がいた・・ホテル八木の司さんは・・上手過ぎるでごぜぇやす

                    

 控室前の廊下で仕上げ中も智代女将の熱の入った指導がビシビシ入ります。

 あとは本番。みんなを信じてやるだけです。
 由紀会長は各県女将たちとのプロローグパートの出演もあるため大変です。
 列車の到着が遅れて出演は4時近くに・・。私たちはオオトリ。 

 まずはサイドのモニターに映像が流れます。
 そこは芦原温泉駅アフレアで女将たちがお客様を待っています。
 そのお客様は来年の大河ドラマ出演の紫式部さん。収録の合間にあわら温泉に来てくれるというシチュエーション。
 OKAMInoAWAでおもてなししましょうと話しています。
 映画チアダンのような福井弁での会話のあと「いらっしゃいませ!」

 
           

 《カンカンカンカン・・・》と場面展開・・

 歌舞伎白浪五人衆場面へ女将と青年部が重なって登場(セリフは一部割愛してます)

 「問われて名乗るもおこがましいが~」
 「いよっ!日本駄右衛門」
 「北陸新幹線 福井延伸 いよいよお目見えありがたし」
 「さあ~さあ~ いよいよ来るよ来るよ!!新幹線」

 「待ってました~弁天小僧」
 「亭主と出会ったばっかりに 苦労の多い 女将稼業」
 「亭主と出会ったばっかりに 二世誕生 めでたし!ありがたし!」
 「お客様の喜ぶ顔を見たくて頑張る日々の生業」

 「待ってました!お譲~吉座」
 「月もおぼろに白魚の~かがりもかすむ 芦原の女将
    ウエルネスヨーガに、蟹殻トマト 日本酒「女将」も、はや10年!
    八方美人と言われるくらい 世にも なだけ~(名高)おもてなし集団!!
    本日は 皆様方の大事なハート」
 「この盗人 女将衆がいただきやす」

 「続いて次に引けえしは~赤星十三郎にごぜいやす~」
 「美観・美食・美技・・・えーっ美観・美食・美技(次が思い出せない・・)」
 「おかみさん 美心・美湯でごぜいやす」

 「南郷力丸!」
 「さ~てどん尻にひけえしは~ごらん通―りの おもてなし集団」
    「恐竜・越前蟹・永平寺。 紫式部に・東尋坊・・・」
 「失礼しやす~紫式部さんは、先ほど 収録があるからってぇ~越前武生へお帰りになりやした~」

 女将のセリフ一つ一つに青年部の各人が、おどけたり、褒めたたえたり、あるいは悪い風貌で、また小生意気だったり、
従順なセリフで絡みます。

 各所からわき起こる大向こう(掛け声)に助けられながら、会場が緊張感でピリピリしながらも一丸となって最後まで
演じ切りました。

 最後は「あわら温泉開湯140周年」「北陸新幹線 敦賀延伸」「益々の発展を~」
 「すみから~すみまで~ずず・ずい~とおんねがい 申し上げたてまつりまする~」

 《カンカンカンカン・カンカン・・・》

 夕香女将のお礼の言葉
 そして由紀会長の一本締め・・からの「よっしゃー!」で終了です。

 舞台からはけた後はみんな達成感でいっぱい・・涙ぐんでいた人もいました。
 やり切った・・本当にお疲れさまでした。
 会場にいた人誰もが印象に残してくれたと確信できました。
 あわら温泉の本気度が示せたと思います。

 
     

 舞台袖で振り向くと誰か舞台で喋ってる・・「中条あやみだっ!!」

 福井県からいただいていた会場周辺図の資料には、確かにゲスト控室って書いてあって、だれか来るんだな
とは思っていたのですが、「そうかぁ・・JR西日本のイメージキャラクターの中条あやみだ」
 しばらく話されてどちらの方にはけるんだ?こっち来るか?あー向こうだ・・」
 そちらには美濃屋若旦那マネージャーが待機していて・・そのあとしきりに「顔ちっちゃ」を連発してました 笑

 そこからエンディングで再度壇上へ
 北陸三県のプレゼンター全員で「お待ちしています!」で締めくくりました。

 一旦控室へ移動
 すぐにレセプション開始のため、2号館との通路へ移動、お出迎えです。

 知事の賞賛の言葉は忘れません。
 「本当に素晴らしかったです。楽しかったです。お客さんたくさん来ますよ!」と・・ 

    

 17時30分よりレセプションを開始。富山県おわら風の盆や石川県和太鼓も華を添えます。
 私たち女将の会も大勢のお客様にPRすべく会場内にておもてなしをさせていただきました。
 私としては、伝統芸能アイドル「さくらいと」のメンバーがとても好感が持て、共に福井を盛り上げてほしいと思いました。
 本当に素敵な子ばかり・・

 福井の酒コーナーも設けられ、さかほまれの大吟醸に交じって「女将」を皆様にふるまいました。
 辛口は早々に無くなり、おかげさまで定着してきたなと実感しました。

 19時半にお名残り惜しく終了。お見送りさせていただきました。
 終わった~~~
 片づけをされる横を申し訳なくあわら温泉への帰途につきました。 

                    

 全体会議演出の黒田さんからは・・
  女将のみなさん、未来組(青年部)のみなさん共々本当にお疲れさまでした。
  プレゼンテーションのオオトリにふさわしい素敵なステージでした。
  最後にすべてをもっていきましたね。あっ、心を盗んでいきましたね。
  最高です。
 とメールをいただきました。

 翌9日から10日にかけてはエクスカーションと呼ばれる視察旅行が企画され、あわら温泉清風荘にも来られました。
 ここではまたまたあわら市の観光Gがマツケンサンバならぬ「温泉サンバ」を披露。
 白浪に負けないくらい体を張ったパフォーマンスを展開してくれました。
 あわらぶ・・・本当にあわらが好きなんだなぁ

 福井県新幹線開業課の山崎さん、FBCの三枝さん、多くの皆様にお世話になりました。

 北陸新幹線敦賀開業3月16日から10月より始まるディストネーションキャンペーン
 多くのお客様にお越しいただけますように準備いたします。

 ぜひ私たちに会いにきてくださいね。お待ちしています!