一乗谷朝倉氏遺跡 研修      H22.6.15



 福井県にはこんなにスゴい遺跡があることを知ってほしい・・・とお誘いを受け研修に行って
参りました。
 「一乗谷朝倉氏遺跡」
 10時に芦原温泉を出発、12名の女将が参加しました。
 約1時間後到着、保存協会の岸田会長さんに語り部をして頂きました。

 戦国時代、朝倉氏は兵庫県より越前の守護、斯波氏の家臣として越前に入り一乗谷を
本拠地としました。
 1469年応仁の乱後、斯波氏を追い出し越前一国を支配しました。
 その繁栄は100年にも及び、山中でありながら一万人都市があったと推定され、華やか
な文化を開花させていたそうです。
 京都のように町並みが整備され、幹線道路沿いには武家屋敷、寺社、職人の家が建って
いました。
 1573年戦国時代末期、朝倉義景は近江の浅井長政と共に織田信長と3年間戦い、大野
にて自害、城下町は火を放たれ三日三晩燃え続け、地中深く眠りにつくまでその栄華を極め
ました。

 昭和42年から遺跡を発掘し、昭和46年には国の特別史跡に指定され、その後復原(復元
ではなく・・)、現在に至るまで発掘調査や研究が進められています。

時代衣装の着付け体験もできます 唐門前にて・・・


 岸田会長さんに復原町並を案内していただきました。
 南北約200bの道路を中心に、当時の建築技術に忠実に建物が復原されています。
 そして朝倉氏遺跡のシンボル唐門をくぐり、朝倉館跡を見学しました。
 1900坪にも及ぶ敷地跡、日本最古の花壇跡などその夢の跡は、時空をこえて蘇ってくる
ようでした。

 春には桜、今の新緑、夏の蛍、秋の紅葉・・・通年を通して唐門はライトアップされ、案内ガイド
もしていただけます。
 昨冬には雪景色の中、ソフトバンクのCMの撮影場所としても有名になりました。
 (白戸次郎お父さんの実家になります。。。)
 私たちもぜひご宿泊のお客様にご説明したいと思います。

朝倉膳 一乗ふるさと料理クラブの方々


 昼食は一乗ふるさと交流館にて「朝倉膳」をいただきました。
 この朝倉膳は朝倉義景が足利義昭をもてなした17膳のうちの2膳を再現しています。
 一乗ふるさと料理クラブのおかあさんたちが全く手抜きなしで作っておられます。
 呉汁は初体験。とてもとても美味しくいただきました。
 料金は2500円、10人以上で1週間前に予約が必要だそうです。

 こちらを出発したあたりから雨が激しくなりました。
 帰りに福井藩松平家の別邸養浩館庭園を散策、見学して帰って参りました。

 昨今は歴女、城女などという言葉があるそうです。
 やはりその時代には何か引きつけられるロマンのようなものがあるからなんでしょうね。

 実は小学生の頃この遺跡は遠足の定番でした。実際当日も福井市内の小学生が遠足に
来ていました。当時は何の意味も理解せず、「石が並んでるだけだなぁ」などと思っていた
ものです。お恥ずかしい限りです。

 とても有意義な一日となりました。
 お世話になりました皆様ありがとうございました。

  (社)朝倉氏遺跡保存協会