日帰り研修旅行 三宅彦右衛門酒造(早瀬浦)・とば屋酢店訪問   R5.6.15


 以前より毎年6月には県内の各所を研修していましたが、コロナ禍開けて久しぶりに企画しました。
 昨年は一から発酵について学び、利き酒師としても多くのことを知る一年ではなかったかと思います。
 なのでやはり「発酵」を求めてまいりました。

 10年前、福井の地酒といえば、水良し、米良し淡麗旨口の酒蔵が多く点在すると知り、ここに「女将」
を混ぜていただきたい一心でこれまで酒造りに取り組んできました。
 「嶺南にも良い酒を造る小さな蔵があるよ」と聞き及び、ぜひ訪れてみたいと思っていました。

 朝8時に旅館組合を出発、美浜町にある「早瀬浦」の蔵元、三宅彦右衛門商店(有)に向かいました。
 女将11人と観光協会津田さんを加えた12人の参加です。幹事は灰屋さん。
 梅雨の合間を縫っての道中はまずまずのお天気、2時間ほどで到着しました。 

       

 対応していただいたのは、12代目の三宅範彦代表。
 お忙しい中、1時間かけて丁寧に説明していただきました。

 創業は1718年(享保3年 江戸時代)、先代までは大きな蔵元に卸す小さな「澤ノ井」という蔵でした。
 幼い頃から、大勢の杜氏と寝食を共に過ごして育たれたそう。
 東京農大で醸造を学んで、小さな蔵が残っていく術を会得されました。
 敷地内の井戸水(準硬水)を使うことでキリリとした辛口の酒を造られ、1995年(平成7年)「早瀬浦」
ブランドを立ち上げました。

 酒蔵は作り手に徹すればよいと、自販せず販売はプロに任せ、HPも持たず、ただただ酒を造っている。
 その言葉には、旅館経営にも通じることが多く、女将の中には涙ぐむ人も・・。
 子供は親の背中を見て育つと事業の継承を常に考え、酒造組合の仲間のありがたさや昔から応援して
くれる顧客や家族のおかげで今がありますと言い切る。
 「同業者には1番バッターもいなくちゃいけないし、9番バッターも・・。4番ばかりじゃ野球はできない」
 ご自分の蔵の立ち位置を俯瞰し、ぶれない信念を持っておられました。

 真新しい保冷室では「夏の搾りたて」を試作中とか・・次々と挑戦されています。
 来てよかった。小さな酒蔵を護るご夫婦に感動です。
 酒米さかほまれの大吟醸をお土産にといただいて酒蔵を後にしました。

 
     

 次に訪れたのは、北陸新幹線敦賀開業に向けて着々と整備された三方五湖レインボーラインへ・・。
 ケーブルやリフトを使って山頂公園へ行くと、天空のテラスや足湯からの眺望、110種類600株のバラ
園はまさに見ごろで大いに楽しめました。
 ただ、日本海側に雲がかかっていて、晴れていれば丹後半島や越前岬まで望めるとのこと・・それだけが
残念でした。
 福井が誇る偉大な歌手 五木ひろしの「ふるさと」が園内に流れます。
 レインボー傘をさしたり、幸せの鐘を鳴らしたり、楽しみ方は盛沢山過ぎて・・。
 ぜひあわらに宿泊された方にもお薦めしたいと思いました。

       

 昼食は、若狭の手作りチーズ工房 「LA VERITA」へ
 若狭の新鮮食材を最大限に生かしたイタリア料理は美しく、そして美味しかった。
 スパークリングワインや白ワインも進みます。
 もちろんお料理に出されたモッツアレラチーズは全員お買い上げ。
 帰りにはシェフ自らお見送りいただいて楽しい時間を過ごさせていただきました。 

       

 最終目的地は、今では女将たちのお気に入りとなった「お酢蜜」の醸造元小浜の「とば屋酢店」です。
 小倉ヒラク氏から福井の発酵といえば「酢」と学び、一度訪れたいと思っていたお店です。
 こちらも創業1710年、歴史が違います。
 説明は13代目中野貴之さん。

 室(むろ)と呼ばれる部屋には、大きな壺が埋められ、周りを米の籾殻で敷き詰め保温し、筵で蓋がして
あります。
 中には発酵中の米酢が入っています。酢酸菌によって薄い白い幕がはっていて、繰り返し作られている
ことが伺われます。
 種菌は300年前のものかと考えると、こちらも護るというすごさを感じます。
 各女将、買い物の量が半端ありません。ダース買い・・笑

 
       

 4時半にはあわら温泉に帰宅予定なので戻る時間なのですが、かねてより美浜町長からオープンしたての
道の駅「はまびより」にぜひ寄って帰ってくださいと言われ、帰りの休憩時間を返上して訪問。
 あわら市吉崎にも道の駅「蓮如の里」が4月にオープンしたばかりで、今どきの道の駅はよく似てるのかと
思ったら・・「めちゃくちゃ・・かっこいい!」
 物産直売所やカフェだけでなく、早瀬浦が飲める酒BARやスタジオ設備の整ったレンタルスペースもあるの
です。
 JR美浜駅からも道の駅へ人を動かすアイディアなんですね。
 託児所もありました。人が集まる仕掛け満載です。
 ここでも籠いっぱいお買い物。

       

 新たにつるやの絵里香女将も参加してくれるようになって、女将の会もさらに賑やかになりました。
 バスの中では時間を惜しんで例会を行い、今後の活動を考えました。
 私たちもアフレア活用やあわら温泉開湯140周年を迎えるにあたり、大幅に出番が増えそうです。
 9月には宿泊しての研修も計画中。
 温泉地の街歩きや蔵元を視察してくるつもりです。

 マスクなしでも何の遠慮もなく行動できることになってきたこと・・心から感謝ですね。