北陸新幹線金沢開業に向けて 女将全員が「利酒師」資格取得   H25.5.1


 平成25年4月、北陸新幹線金沢−敦賀間の建設工事で石川県能美市でも「中心杭打ち式」
が行われました。
 平成24年6月金沢−敦賀間の新規着工が国より認可され、着々と工事の槌音が福井県にも
聞こえてきました。(福井駅部のみは完成済)
 敦賀開業時期は金沢開業から概ね10年強後(平成37年度)、これにより福井県内全区間を
新幹線が走ることとなります。

 とにかく金沢開業は2年後。
 「それまでに私たち女将に何かできることがあるのか?」
 福井県唯一の温泉地であるにもかかわらずその知名度が低いあわら温泉。
 もっと首都圏の皆様にお越しいただき、福井の食文化を知っていただきたい。
 旬の地元の食材を使ったお料理に合わせた地酒を提供できたら喜ばれるのではないだろうか・・。

 折しも福井県観光営業部佐々木企画官より、福井県出身のトータル飲料コンサルタント友田晶子
さんが各方面でとても活躍されているお話を伺う機会がありました。 
  
 昨年9月女将の会例会にて、初歩の日本酒ナビゲーター試験を10月26日(金)受験することを
決め、とりあえず合格しました。
 その後の11月例会では更にステップアップした利酒師の資格取得を目指したらどうかという提案
がありました。
 女将全員で日本酒のソムリエ「利酒師」の資格をとることがあわら温泉の意気込みや姿勢になる
と覚悟を決めることになりました。

講習会のテキスト 講習会の様子・・真剣です 南部酒造 様々な酒器・・

 1月26日(土)に分厚いテキストが配布され、各自勉強をはじめました。

 2月20日(水)にFBOによる講習会、21日(木)には蔵元見学が行われました。
 蔵元見学では福井県を代表する「黒龍酒造」と「南部酒造」を訪問し、社長直々に蔵内を案内して
いただきました。
 机上で勉強しただけでは頭に入らなかった酒造りを実際に目にすることができ、とても有意義な
時間を過ごすことができました。
 それから毎日女将としての仕事を終え、家事を済ませてから、日付が変わる頃に過去問のテキスト
を開いて勉強です。
 LINEで励まし合ったり、勉強を始めてもすぐ眠気が襲ってきて居眠りしているスタンプを押して笑い
合ったり・・。試験日前日には勉強会も開きました。
 受験することを公表していたので、あわら温泉に来られるお客様にも随分心配していただきました。

 試験日は3月13日(水)14日(木)のどちらかを選択して旅館会館で受験。
 丸1日がかりの試験は超難解で、テイスティングには最後の最後まで悩まされました。
 手応えはまるでなし・・が感想でしょうか・・。

大野の伝承料理 大亀屋 伝承料理を知ることも利き酒につながります 黒龍酒造
真剣に説明を聞きます

 ですが奇跡は起こるものです。
 お陰様で3月中に全員に合格通知が届き、許状(5月1日付け)が交付されました。
 そして4月中に新聞紙上で「女将13人が全員合格」と嬉しい報告をすることができました。

黒龍酒造 お酒を提供する時の酒器の提案など 許状! 利き酒セットの提案を思案中

 北陸新幹線金沢開業に向けて、お隣石川県は平成21年より官民が連携して取り組む「STEP21」
を策定。
 「いしかわ百万石物語」をキャッチコピーに首都圏誘客対策や、その他各団体はおもてなし、食、
歴史・景観への取組みや二次交通アクセスの強化といった整備を進めているのが伺えます。
 レディカガもとても精力的ですよね。

 それらを横目に私たち福井県に焦りがないのかと問われれば・・答えはいいえ。
 本当に焦りがあります。
 福井県も福井のブランドづくりや観光誘客に力を注いでくれています。
 県立恐竜博物館などの観光施設のレベルアップや地域交通の実証実験、福井県の魅力発信の
強化にも取り組んでいる様子です。
 しかし、2年後や10年後に向けてあわら温泉自体が魅力的なものになっていなければ見向きも
されないことになります。

女将全員が利酒師

 そうならないためのはじめの一歩・・それが女将全員「利酒師」なのです。
 現在は各旅館女将お薦めの「利き酒セット」を考えお出しする準備をしています。
 あわら温泉は正統派おもてなしに徹するつもりでいます。
 開湯130年と金沢開業は同時期。それに向けて一丸となって活動していきます。
 13人の女将の仲の良さはどこの温泉地にも負けません。
 ぜひ皆様に私たち「あわら温泉女将の会」をこれからも応援していただきたいと思います。