東日本大震災 救援物資を提供・・    H23.5.21 22



 東日本大震災から2ヶ月以上が経過しました。
 復旧作業は続くものの、未だに福島第一原発は安定した状態を保つことができず、
多くの方が避難を余儀なくされています。

 一人の女将にある巡り合わせが訪れました。
 自分の旅館の接遇研修に講師をお願いしたいと地元のハローワークに申し出たところ、
原発の影響で坂井市に避難されている方がいる・・とのこと。
 その人こそ今回の発起人 川崎葉子 さんだったのです。

 川崎さんは福島県で幅広い活躍されている方で、塾の経営を始め、各地で講演をこな
す毎日を過ごされていました。
 お住まいはあの・・福島県双葉町。縁あって福井県に身を寄せられました。
 川崎さんのところには震災後、ありとあらゆる物資が送られてきたそうです。
 この物資を有効に被災されて福井県に身を寄せている方々に届けたい。
 賛同した清風荘女将他何人かの女将が場所と労力のボランティアを申し出ました。

 平成23年5月22日(日)芦原温泉清風荘に於きまして午後1時から4時まで「東日本
大震災 救援物資御提供会」を開催させていただきました。

 物品の搬入は前日の1時半から・・。予想以上のダンボールが運び込まれます。
 女将の会からは8人の女将が参加。黙々と物資を仕分けして並べていきます。
 開封したダンボールにはありとあらゆる物が詰め込まれていて、本当に手間が掛かり
ます。
 それでも3時過ぎには衣類、食器、生活用品などが種類別に並べられ作業を終える
ことができました。

 当日は朝からあいにくの雨。
 ですが、会場には私たちを含め、様々なネットワークで集まったのボランティアの方が
20名以上いました。
 職業も年齢もバラバラの方々が、遠くは石川県からも「被災された方の役に立ちたい」
の気持ちで参加してくださいました。
 女将の会からは7名の参加です。
 清風荘女将心遣いのおにぎりやコーヒー、各自が持ち寄ったサンドイッチやお菓子など
で簡単にお昼ご飯を済ませ、準備は万全。
 午前中はメディアの方々の取材に忙しいという感じでしたが、午後1時になると一組、
もう一組といらしてくださいました。
 ご家族連れの方が多く、会場をくまなく回ってくださいます。
 台車いっぱい荷物を積まれている方もおられます。盛況です。
 合計10組47名の方にお越しいただくことができました。

 被災された方以外にも、このような会が催されていることを知って立ち寄ってくださる方
もおられました。
 福井県眼鏡組合様からは老眼鏡の提供が・・。「がんばれ日本」携帯ストラップは織ネ
ーム会社様のご好意で・・。
 今回の地震に関わるいろいろな考えや情報が交錯していました。

 今後の提供会は、5月29日(日)パレア若狭 6月5日(日)越前市役所 6月11日(土)
福井合同庁舎で開催されます。
 様子を拝見していると、冬物には興味を持たれず、今から夏に向けて欲しい物を選んで
いるようです。
 これから暑くなるので、買ってまでは勿体ないと思われるもの、扇風機などの家電製品
が必要なようです。
 いろいろな方の善意の品物を拝見すると、いらないから、使わないからというものでは
なく、自分で使って満足できる物を提供することが大事だと感じました。

 被災された方々には温泉にも入っていただくようにご案内させていただきました。

 今後川崎さんは福井県に在住する被災者のネットワークを構築し、情報を共有していく
そうです。
 川崎さんからは「今日が終わりではなく、今日からが始まり・・一人ではできないこと
がみんなでならできる」の言葉が・・。
 継続していくことの大切さを改めて教わりました。

 また今回のこの様子、FBCでドキュメンタリーとして放映されるようです。
 ぜひご覧頂きたいと思います。


前日搬入された物資
女将全員で仕分け作業
あわら市長の奥様も・・
清風荘の玄関
各地から集まったボランティアの皆さん
当日の会場の様子
小さなお子さんも一緒に・・
川崎葉子さん(左から2人目)と女将たち
次の開催に向けて後片付け