「あわらのお酒プロジェクト」田植え 山編 里編     H26.6.1・2


 今年2月のことです。
 農業との関わりをお世話いただいている福井県坂井農林総合事務所の大濃さんからとてもすごい
お話をいただくことになりました。

 「女将の会の日本酒を造ってみませんか?」

 すごいプロジェクトが動き始めるようです。

 おかげさまで私たちあわら温泉の女将13人が利き酒師の資格を取得してから1年が経ちました。
 福井県酒造組合のご協力をいただきながら、「福井県の地酒」をお客様にご紹介しています。 

       

 利き酒師資格試験の時に酒米の勉強をしました。

 お酒になる米のことを「酒造好適米」と言い、福井県は「五百万石」の一大産地であることを知りました。

 もう一つの有名な酒造好適米「山田錦」は、平地の田んぼでの栽培が難しく、複雑な特性を持つため
手がかかり、背丈が非常に高いため強風によって倒伏しやすい品種です。
 「酒造好適米」の良い環境は、朝晩の寒暖差が大きく、土壌に栄養分があり、苗の間隔は2倍を必要
とします。
 兵庫県が全体の8割を占める圧倒的な産地です。

 また5月に大濃さんが女将の会例会いらっしゃいました。
 「6月に田植え(山田錦)をしましょう」
 女将全員「え~~!!」

       

 このプロジェクトの背景にはいろいろなものがあります。
 あわら温泉がある坂井平野には九頭竜川が流れ、国営、県営灌漑事業によってパイプライン化が
行われました。
 パイプライン化された水田で冷たい水や夜間灌漑によって品質の良い山田錦を栽培できる環境が
整いました。
 また、女将の日本酒造りに理解を示していただけた坂井地区唯一の蔵元「久保田酒造」さんの協力
もいただけることになりました。
 栽培から女将が積極的に関わることで、こだわりをもってプロジェクトを進めるようにしました。

       

 「山田錦」は晩生で6月が田植えの時期です。

 6月1日(日)にはまず「あわらのお酒プロジェクト」山編と称し、東山の剱岳(けんがく)ファームの水田
3アールで4人の女将が田植えを行いました。
 この東山地区はもともとの「山田錦」栽培の好適地で山間部の土壌です。

 6月2日(月)には「あわらのお酒プロジェクト」里編、あわら市下番のベストファーム下番の水田2アール
で8人の女将が田植えを行いました。

 事前に大濃さんから準備物がメールされてきました。

   汚れてもよい服装(帽子 ビーチサンダル 短パン  Tシャツ ジャージなど)
   日焼け止め、着替えの下着
   あれば田んぼ長靴、はだしの場合は長めの靴下など

   田植えの服装は、汚れても良ければ何でも大丈夫ですが、水着がベストかもしれません・・・。
   早乙女姿でもいいですよ(笑)


 さあ大変です。
 一部の女将は コメリ に走り、麦わら帽子や田んぼ長靴を買い求めました。
 水着・・考えるとめまいがしそう・・。

 そして人生初の「田植え」に挑戦です。
 当日は本当に良いお天気に恵まれました。

 坂井農林総合事務所森下所長をはじめ担当者の皆さん、あわら市からは城戸橋産業労働部長と武田
観光協会事務局長、久保田酒造さん、各圃場の山口さん、藤野さんに見守られながら(半分は転ばない
かなぁと期待されていたかも・・)苗植えを始めました。

 1日の女将たちは吉本興業なみの賑やかさだったようです。

 2日の女将はハイソックスで田んぼに入った人が多く、最初こそはその感触に声を上げていたのですが、
その大地の温かさに感動して黙々と作業に従事しました。
 田んぼにはきちっと印づけがしてあり、2枠に3か所、苗は3本づつ、各女将のペースは様々でしたが
植えきることができました。
 振り向いてみると微妙に列が歪んでる・・ご愛嬌ですね。

 多分、なんてへたくそなんだろうと思いますが、田んぼから上がると多くの方に優しい言葉をかけていただ
きました。
 温かいおもてなしにも本当に感謝です。

       

 10月初旬に収穫、その後「久保田酒造」で仕込まれ、早いものは来年2月下旬に4合瓶で2000本程を
製品化し、搾りたてを各旅館で提供する予定です。
 香味の選定、ラベルの作成など考えなければならないことは盛りだくさんです。

 ユネスコが日本の「和食」を無形文化遺産に登録してから、外国の方々も「日本酒」にとても関心を寄せて
いるようです。
 来年、あわら温泉は開湯130周年を迎えます。
 記念となる一大事業。
 お客様を手作りの日本酒でおもてなししたいと思います。

 お世話になりました皆様ありがとうございました。
 植えた苗は時折その成長を楽しみに見に参ります。