女将の会研修旅行 山口・広島    R5.9.12~14

 おかげさまで日本酒「女将」10年目のお酒となる酒米は順調に育ち、10月6日に無事稲刈りを行い
ました。
 今年は7月後半から真夏日の連続で、体温より高い気温は本当に大変でした。
 9月後半に入りようやく落ち着いてきました。

 山あり谷あり9年間の「女将」
 利き酒師として多くのお客様にご提供してきた証として、ご褒美ともいえる研修旅行を計画いたしました。

 今年の幹事は、まつやさんと加入間もないつるやさん。
 9月12日(火)から14日(木)の2泊3日、山口県と広島県に女将11人と観光協会津田次長とで
出かけてきました。
 
       

 12日(火)朝8時半に新しくなった芦原温泉駅アフレアに集合。
 新大阪駅で乗り換え、13時45分新山口駅到着後、タクシーに分譲して1時間、宿泊先の長門湯本温泉
「大谷山荘」へ。
 途中、「石州瓦」というオレンジ色の瓦の家が多く、長閑な田園風景が続いていました。
 「大谷山荘」は素晴らしいおもてなしで迎えられ、お抹茶での接待の後、お部屋へ移動。

 そして、わずかの休憩の後、長門湯本温泉温泉街を長門湯本温泉まち(株)スタッフの方にご案内して
いただきました。
 恩湯を中心とした街歩きで、川テラスや飛び石、夜になればきれいであろうライトアップの仕掛け、点在
するおしゃれなカフェを説明いただきながら散策しました。
 
       

 大谷山荘に戻って、もう少し詳しく研修。
 長門湯本温泉まち(株)の木村隼人氏に、長門湯本みらいプロジェクトのお話を伺いました。
 この温泉街を勇気をもって改革していこうと思った経緯を伺いながら、あわら温泉に落とし込める
いろいろな要素を教えていただきました。
 20年後の空き家状況をシミュレーションして人口の過疎化を現実のものとして共有したり、総湯のある
べき姿を再認識して本当に良いものを残したりといった話は非常に考えさせられました。
 ここには「界 長門」があり、星野リゾートとの提携でどう変わったかを理解しました。

       

 夕食は季節感溢れるお料理を堪能。 
 食後は「別邸 音信」のラウンジを用意してくださり、カクテルで乾杯。 
 若手女将たちはこの時間から立ち寄り湯「恩湯」へ 行くとのこと・・
 泉源の真上に立ち、岩盤から湧出する湯「神授の湯」が沸き出ているそうで、シンボルとして立て替えた
だけありとても贅沢な時間を過ごせたと聞きました。
 
 
       

 朝食も焼き立てパンが最高に美味しく、地元食材のおもてなしや柑橘類のジュースは何度もお替りし
ました。
 お買い物にも余念がなく、出発の際は女将さんや社長までもお見送りしていただき、写真撮影。
 べにや女将の姿が見えずどうしたかと思ったら、日本スポーツマスターズ2023福井大会のために
高円宮妃がご宿泊ということで早朝に離団・・智代ちゃん頑張れ~

 ハイヤー2台で萩市内観光 市内あちこちに橙の樹にまだ青い実が 観光タクシーの当たりはずれを
感じる・・。
 萩を案内してくださった運転手さんはとても良かったです。

 松陰神社は、世界遺産であり、当時のまま現存する松下村塾を見学しました。
 伊藤博文など明治維新を成し遂げた偉人たちに、大きな影響を与えた私塾の様子に感心しました。
 萩城跡も見学。私はどこかで萩焼買えないかなぁと思ってたなぁ・・
       

 うどん茶屋橙々亭にて名物瓦そばを堪能。熱した瓦にのった茶そばを柑橘類のお出汁につけて食します。
 「瓦・・熱っ・・でかい・・」やっぱり福井県民、おろし蕎麦の方がいいかなぁ
 ここはお隣に道の駅「萩 往還」が併設しており、山口県はここまでということで、大量の松下村塾関係
や柑橘類を購入です。夏ミカンソフトクリームも美味しかった!

  
       

 しばらく移動して広島県突入。
「獺祭」の旭酒造 2年前の豪雨で被害を受けたのですが見事に復興していました。 
 獺(かわうそ)は獲った餌をすぐには食べず、並べて置く様子が祭りのように見えることから「獺祭」と命名
したとか・・
 各々お買い物は、大吟醸 フェイスマスク チョコレート 甘酒などなど
 試飲も楽しく、甘酒はいまだかつてないくらい美味しいので大量購入、大量発送。
 「獺祭 その先へ」はちょっと手が出るお値段じゃなかった・・
 ニューヨーク郊外のハイドパークに工場建設「獺祭Blue」で世界に展開らしく、旭酒造さん攻めてますね。

 広島駅で津田次長が離団です。「営業がんばれよ~」

 
       

 宿泊先のグランドプリンスホテル広島に到着。
 ここは先のG7の会場となったところで、その時のスタッフの方2名にお話を伺うことができました。
 ウクライナのゼレンスキー大統領が急遽来日したことでとても注目を集めたホテルでもあります。

 私は「マスカレードホテル」という小説が大好きで、本で読んだり映画を見たり・・。
 バックヤードのエレベーターを使用しての要人の案内などはとてもドキドキしたものです。

 当日のお天気のデータ収集は20年位さかのぼって日程を設定、あいにく1日は雨に見舞われたそう。
 数十日にも及ぶ準備の様子、系列ホテルからの応援スタッフの話、ホテル全体を鉄板で囲んで狙撃を
回避する物々しさ、フードテロの恐怖、なによりもゼレンスキー大統領を案内した様子を伺った時の緊張感
が一番印象に残りました。

 平和公園に向かう大統領に「折り鶴」を手渡したことは女性らしい配慮を感じました。
 まだまだG7効果は健在で、多くの人がこのホテルで行われた歴史に残る会議の空気感に浸りに来られる
そうです。
 売店にも多くのG7と印刷されたお土産が陳列されています。

       

 夕食は22階ステーキ&シーフード「ボストン」のカジュアルディナーに広島の牡蠣や伊勢エビを追加。
 美味しいシャンパンで乾杯。夜景もきれいだったなぁ

 夕食後は何年ぶり?街のカラオケに出かけました。
 楽しかった・・弾けた! 絵里香女将の18番ならぬ16番中森明菜の「DESIRE-情熱-」にノックアウト・・
 「真っ逆さまに~落ちたら早いよ水商売!」(笑)
 「なぁ~んてね あ~どっこい!」(爆笑)
 今しばらくハーゲンダッツのバニラ味みると・・フフッってなりそうです。

 帰ってからは展望露天風呂 広島温泉「瀬戸の湯」へ なんだ?・・しょっぱい?!

 
       

 翌日は雨・・それも結構すごい雨・・
 もう一つの世界遺産「安芸の宮島」に向かいます。
 宮島へはフェリーに乗船。修学旅行生もいっぱいです。
 まずは鳥居の真正面まで進み、説明を聞きます。
 そのあとに厳島神社へ・・狛犬には少々びっくり(男女のシンボルがありました)
 長距離歩くのがちょっと苦手な女将2名を新しくできたスターバックスに残し、あとのみんなで「大聖院」へ。
 ここの「一願大師」さまは一つだけ願いを叶えてくれるそうで汗だくで歩く・・歩く・・
(恵美子女将は無料貸し出しの杖を使用)

 案内役の観光タクシーのヒデは歩くの早い早い・・(ここは元カノがいるので自分ちの庭?ってくらい)
 寺社は何か所もあり、外国の人も多く、多くの言語で表示してあります。途中、鹿もいた!
 仏教は伝来したんだなぁと感じる瞬間です。
 願いが叶う目的地の「大聖院」に着く頃には雨も上がり・・
 大急ぎで戻って帰りのフェリーに乗船しました。
 安芸の宮島はここで泊まって観光すべきやなぁ・・食べ歩き一つもできんかった 

       

 市内に戻って昼食。
 広島と言えば・・広島焼ですよね!
 お好み焼き「みっちゃん総本店」で一人一枚ペロリです。美味しかった!
 生地は薄くて、キャベツは極細!やっぱり麺が入ってるといいですよね。
 お店の壁に「ミステリと言う勿れ」は広島が舞台です・・のポスター
 ・・・なので先日早速行ってきました。
 観てきた景色がいっぱい登場しワクワク・・やっぱり旅行っていいなぁ

 そしてそのあとは、爆心地、原爆ドーム、平和公園を視察。
 沖縄に研修に行った際も、ひめゆり平和記念資料館に出向きました。
 言い表しにくいですが、その場所に立って、その悲惨さ、非情さを感じることはとても大切なことだと思い
ました。
 戦没者を慰霊し、平和が続くことを祈りました。

 
       

 さてもう帰る時間だ・・広島駅に到着。
 お土産もラストスパート。宮島でもみじ饅頭買い忘れて補充したり、夕食のお弁当買ったり。
 それでも時間あったから、カフェでまったり。
 地ビール飲んだり、酒スタンドバーおやじみたいに一杯ひっかけたり。
 帰りの新幹線もにぎやかに!

 芦原温泉駅は20:18到着。解散式
 「あ~北陸新幹線敦賀開業カウントダウンボード設置されてる!」
 センサーが働いて、「フォ~ン」と音がする。

 9月23日(土)イーストアイ入線
 9月24日(日)あわら新幹線歓迎会で書道パフォーマンス
 9月26日(火)W7試験走行
 とイベントも目白押し!もう半年で、開業です。
 この研修旅行で養った鋭気で、開業までの半年を充実したものにしていきたいと思います。
 さて今日も明日もお仕事頑張ります。